豪連邦準備銀(RBA)は6日、政策金利を0.25ポイント引き上げて4.25%にすると発表した。先月に続き2回連続の利上げとなる。米国をはじめとした主要国の経済指標が改善していることに加え、上昇を続ける住宅価格の抑制を目的とした措置とみられている。金融業界では、RBAのスチーブンス総裁が3月末にテレビ出演し、利上げを示唆していたことから、大きな驚きはなかったようだ。
スチーブンス総裁は声明の中で、主要国の景気が回復傾向にあることに触れ、「世界の金融市場は1年前と比べ大幅に改善している」と、利上げ要因を説明。豪州の失業率が、当初予測よりも低い水準で推移していることも影響したという。
金融業界では、スチーブンス総裁が3月29日に、民放セブンの「サンライズ」で住宅価格の上昇に警戒心を表明し、価格上昇の抑制策として継続的な利上げを行う考えを示唆していたことから、今回の利上げを確実視していた。RBAの総裁がテレビに出演して今後の金融政策について語り、市場への懸念を表明するのは極めて異例だったからだ。
■住宅価格がカギに
三井住友銀行の林克彦?為替資金課長(オーストラリア)は、技術労働者が好調な資源業界に流出していることに触れ、「建設業界で人材不足が問題になっている。住宅供給量が需要に追いついていないことが、住宅価格を
押し上げている」と説明。数年前の高金利を考慮すると、政策金利は依然として低い水準にあることから、住宅購入者が増え続けていることにRBAは警戒していると指摘している。
次回の理事会での追加利上げの可能性については、「4月末の消費者物価指数(CPI)が大きく影響する。CPIが高い水準だった場合、インフレ抑制のために3カ月連続の利上げ実施もあり得る」と分析。政策金利は年内に、歴史的にみてRBAが適正レベルと考えている4.75?5.00%に達するとみている。
RBAの政策金利は、08年3月に7.25%を記録。その後、米リーマンブラザーズの破たんによる金融危機の影響で、利下げを断行した。昨年4月に3.0%にまで低下した後、昨年10月から3カ月連続でそれぞれ0.25%引き上げ、12月には3.75%。今年3月に再び利上げを実施し4.00%となっている。
■不動産投資信託は安定
一方、米格付け会社ムーディーズが、豪州の不動産投資信託(REIT)、通称「A―REIT」について、マクロ経済の回復に支えられ、向こう12?18カ月間は安定するとの見通しを明らかにした。
ムーディーズは、豪州の不動産占有率と資産評価
が安定する方向にあり、潜在的なダウンサイドリスクを回避したもようだと指摘。今年に入ってさらに改善を示していることから、外的要因を吸収する力があるとしている。A―REIT上位15銘柄の2009年の資産負債比率は31.4%で前年の36.4%から低下している。
同社は、今後の資本管理戦略と増配を求める株主への対応が、向こう1?2年の格付けに影響する主な要素になると指摘している。
ムーディーズはまた、10年の不動産価値が前年比で0?5%下落し、11年には同0?5%上昇すると予測している。賃貸料については今年は横ばいで、来年は2%上昇する見込みという。
引用元:レッドストーン rmt
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11 年前
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